夏期講習が近づいてくると色々と忙しく、ブログの更新がなかなかできずにスミマセン。今回はまず、前回出題分の解答から。
問題は「先手が9手目を指した局面です。ここに至る手順を求めなさい」というものでしたが、分かりましたか。
正解は
76歩、34歩、22角生、44歩、45角!、同歩、88角生、22角、66歩まで9手
でした。
ポイントは「盤面配置から分かる後手の手が3手しかない」ということ。つまり、34歩に1手、45歩に2手かかる訳ですが、全部で9手ということは後手の手はあと1手ありますね。でもこの1手を例えば82飛を動かしたりして埋めようとすると、元に戻すのに最低2手かかってしまって手数オーバー。従って、後手の残り1手は駒を打つ手ということになります。お分かり頂けたでしょうか?
こういうのは、なまじ将棋を知っている人ほど浮かびにくい(実戦でこんな風に進行することはあり得ない)と思います。まあ、将棋パズルですからね。
ちなみに、こういう形式のパズルをプルーフゲーム(Proof Game)と呼びます。カタカナ表記から想像できると思いますが、これは詰将棋のチェス版であるチェスプロブレムからの輸入品です。興味のある方は、チェスの方のプルーフゲームも調べてみて下さいな。
今日は前回の姉妹作を。前回の図の66歩が65歩になっただけで、設定は全く一緒。つまり、これも「先手が9手目を指した局面です。ここに至る手順を求めなさい」という問題です。当然のことながら、手順は全く違いますよ。
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